大切なあの人へお土産を!
- 2015/1/29
- インフォメーション
土産(みやげ)とは
みやげという言葉の由来は「宮笥(みやけ)」と言われています。宮笥とは神社から購入する御札を貼り付ける板のことを言います。どうやらお伊勢参りから買って帰るものが宮笥であり、それが土産の発祥のようです。観光という言葉の由来も「光を観る」=「お伊勢参り」と言われていますから、本当に伊勢神宮は奥が深いですね。
土産とは一般的に、旅行先で他人のために購入する商品のことを言います。どうやら海外ではこのような風習は少ないらしく、日本固有であるという説もあります。お土産は大きい括りの贈答品の中の一つです。贈答品は気持ちを伝える品であり、対価を考慮しない、見返りを求めない品でなければなりません。つまりお土産もそうでなくてはならないということです。自分もそうですが、どうしても義理チョコならぬ義理土産を買わざるをえないケースが多々有ります。もしかしたらそれがバレバレかもしれません。考え方を改めなくてはなりませんね。
お土産が何を産み出すのか
- 地方文化の拡散効果
現在はアンテナショップやインターネットを通じ、地方の特産品を全国どこででも買うことができる時代になりました。自分で食べたり使ったりする場合、その商品のことは自分しか知り得ませんが、これを他人にあげるとその人が商品を通じ、その商品や産地ひいてはストーリーや文化を知ることが出来ます。つまりお土産には地方文化の拡散効果があるということです。SNSが存在しなかった時代には効果が絶大だったと思います。SNSが存在する現代にあっても、お土産には情報だけではない、食べたり使ったりした「経験」というバリューがプラスされます。この付加価値こそお土産が持っている最大の特性であると考えます。
- 地方経済の活性化
一般的にお土産は、特産品、特産物を基準に選ばれるケースが多いと思います。特産物はその土地で採れた魚や肉、野菜、果物などで、それを加工したものが特産品です。特産品が売れると、販売者から中間加工業者、生産者全てにお金が回るため、地域内の資金循環を通じて雇用等への波及も実現できます。中央と地方の経済格差が叫ばれていますが、お土産を買うことで少なからず格差解消に貢献できるのではないでしょうか。
- コミュニケーション
贈り物は人間関係を円滑にします。お土産は旅行が前提になっているので、その土地の話題や思ったことなど話のネタも提供してくれます。現代は人間関係が希薄になったとも言われています。身近な方はもちろん疎遠になった方にも、お土産をあげることでコミュニケーションが生まれます。
旅に出たら必ずお土産を!
お土産とは、単純に他人に地方の品をあげる行為ですが、よく考えてみるとこれだけのメリットがあります。旅に出たら是非お土産購入を習慣づけましょう!